肩こりは日本人にものすごく多い疾患ですが、肩こりというと肩や首、背中などが張ったり痛みがあったりして
なんともいえないつらさがありますよね。そのつらい肩こりを解消したいがために、マッサージに行ったりする方も
多いのではないでしょうか?
しかし、肩こりはすべてにおいて肩や背中がしんどい!という症状を感じるわけではないのです。
よく患者さんにおられるパターンとして、「私、生まれてから肩こり感じたことないねん。」という方です。
本当に身体に問題がなくて肩こりとは無縁の方もおられますが、中には身体は悲鳴をあげているのに肩こりの症状
を感じていないという方もいるんです。このような状態を放置しておくことは危険であり、
症状がないために気づかずに放置して、爆発してから対処するという場合がとても多いんです。
そこで今回は、自覚症状がない肩こりについて解説していきたいと思います。
今症状がない方もぜひ一度確認していただければと思います。
肩こりを自覚できない理由
肩が凝りやすいデスクワークなどの仕事をしている方が肩こりを訴えることが多いです。
通常であれば、肩周りの筋肉の血流が悪くなって、硬くなると老廃物の代謝がスムーズにいかなくなるために
肩が張っているや、痛みに近いような不快感などを感じることがほとんどです。
しかし、身体はこのような状態になっているにもかかわらず、症状を感じない方が一定数おられます。
肩こりを自覚症状として感じる事ができない理由を以下に解説していきます。
1.身体が痛みに鈍感
痛みの感じ方は人それぞれで、痛みに強い方がいれば弱い方もいます。
注射が全然大丈夫な人と苦手な人に分かれたりしますよね?
痛みに強いというのは言い換えれば、痛みに鈍感だということになります。
一見いい事だと思ってしまいがちですが、裏を返せば些細な痛みや身体の変化を感じ取ることができない
ということになります。身体も肩こりの症状を出すことで「これ以上は注意しないとひどくなるよ~」ということを
教えてくれているんですね。痛みは身体からのサインです。
身体が痛みに鈍感であれば肩こりも自覚しにくくなります。
2.肩こりを上回る別の症状がある
人間の身体は一度に複数の場所の痛みを正しく認識することが苦手です。
例えば強い痛みの腰痛を抱えている場合などでは、腰の痛みを感じることが優先されてしまい、
たとえ肩が凝っていたとしても肩こりの症状は感じ取れにくくなります。
ですので腰痛が治った時に、「そういえば、肩も張っていてつらいかもしれない」と気づくことがよくあります。
3.肩こりに慣れてしまう
肩こりが持病のように慢性化してしまっている方は、肩の筋肉が硬くなっている状態に身体が慣れてしまい、
症状を感じ取ることができなくなってしまうことがあります。
こんな方に限って触ってみると肩周りの筋肉はガチガチに硬くなっています。
自覚がない肩こりを放置すると?
自覚=症状がない肩こりは放置しておいてもいいのでしょうか?
もちろんこれは放置することで身体にさまざまな悪影響を及ぼします。
しかし、そもそも自覚がないものは放置していることに気づくことすらできませんよね?
そうなると、ほとんどの方はなんらかの症状が出てきた時に始めて身体が悪い状態だったんだ。
と気づくことになります。その症状とは、手にしびれるような感覚があったり、首に激しい痛みが出たりと
いったものがよくあります。頚椎椎間板ヘルニアと呼ばれるような状態です。
身体は始めに負担を感じ取ると、まずは筋肉がその負担に耐えようとしてくれます。
筋肉が負担に耐えている時に通常なら肩こりを感じますが、そこを感じ取れないので、筋肉が我慢の限界になり
骨や椎間板にまで影響してくるのです。そうなった時には激しい症状が出るため、誰にでもわかる痛みや
痺れとなって現れます。
気になる方は一度診てもらおう
肩こりを感じている方は治療を受けたりしていますが、自覚がない場合でも気になる場合は一度診てもらいましょう。
以下にあげるような方は自覚がない肩こりである可能性が高いですのでチェックしてください。
☑デスクワークをしている
☑毎日身体や気持ちが疲れている
☑仕事が忙しい
☑肩や首の筋肉を触ると硬くて張っているような感じがする
これに当てはまる方は実はすでに負担が身体にかかっていることが多いので、
肩こりであることがよくあります。
一度身体を診てもらいに行くということも大切ですね。自分の身体ですから。
当院では症状のない方でも身体の検査を行い、問題点などを見つけるといったことも行っております。
【実は怖い!】自覚がない肩こりを放置すると危険 まとめ
自覚がない肩こりについて解説してきました。
痛みを感じにくいということは、身体にとっては良くないということがおわかりいただけたでしょうか?
症状がないから大丈夫というわけではなく、もしかするとあなたの身体は爆発寸前かもしれません。
健康的な状態で身体になにも症状を感じないということが理想ですので、みなさんにもこの状態に
なっていただければと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。