低反発マットレスと聞くと、身体にかかる負担が少ないように感じませんか?
家具屋さんの寝具コーナーで実際に寝てみると、ほんとに心地いいんです。
身体にかかる負担が少ないと聞いて、腰痛の方はよかれと思って買ってしまう方も多いですが、
低反発マットレスに変えてから朝起きると腰が痛いという方が結構おられます。
腰痛持ちの方には実はおすすめできません。その理由について解説していきます。
寝ている間に腰が沈んで負担がかかる
低反発マットレスの低反発とは=反発する力が弱いので身体が沈みやすい。ということになります。
身体全体が沈んでしまうのですが、特に腰の部分や体幹は身体の中で一番重たい部分なので
最もよく沈みます。
寝ている間に腰が沈んだ状態が維持されると、腰椎に負担がかかり朝起きた時に腰痛になりやすいのです。
「じゃあ硬ければいいのか。」と床に敷布団を引いて寝る。これだと反対に硬すぎてよくありません。
また、低反発マットレスの場合では沈んでしまうためにその分枕選びも難しくなってきます。
枕も合っていないと肩こりや首痛の原因になります。
寝返りの回数が減ってしまう
身体が沈んでしまうということは、それだけ寝返りを打ちにくくなるということです。
寝返りを打つことは身体の血流停滞を防ぐことができるのですが、それができないとなると
十分に身体に血液が巡りません。こうなると腰痛は悪化するばかりです。
寝ることによって身体の疲れを回復させるのが目的なのに、寝返りを打てないということは
寝ながら身体を悪くしているということにもなります。
ですので腰痛の方はあまり沈みすぎる低反発のマットレスは避けるべきです。
低反発と高反発のちがいとは?
低反発があれば、その反対の高反発もあります。
家具屋さんの寝具コーナーで見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?
簡単にゆうとマットレスの反発力の違いになります。
これだけではわかりにくいので、それぞれの良い点についてお話します。
低反発マットレスの良い点
寝た時の心地よさはとても優れています。
寝てみた方はわかるかと思いますが、寝た時にゆっくり沈んで身体が包み込まれるような感覚は
すごく気持ちいいです。
すごく寝心地がいいので腰痛にも良さそうに思ってしまいがちです。
よかれと思って低反発に変えたものの逆に腰痛が悪化したという方がよくいます。
そして体圧分散にも優れています。
すごく硬い布団で寝てしまうと身体の一点に圧力がかかってしまいます。
ですが、低反発になると身体全体が沈み込むために圧力が分散されます。
これを体圧分散に優れているといいます。
高反発マットレスの良い点
高反発は寝心地も体圧分散も良いです。
低反発に比べると少し劣りますが・・
一番の長所は反発力があるために寝返りを打ちやすいということです。
腰痛の事を第一に考えるのならば、高反発を選ぶべきです。
ただし高反発の中でもその反発力の強さに違いがあります。
一番反発力が高いものでは、床に薄い布団を敷いて寝ているのと変わらないということに
なってしまうので注意が必要です。
あなたの体重に合った反発力を選ぶことが大事です。
体重によって適度な反発力とは?
その方の体重によって選ぶべき反発力が異なります。
これは高反発マットレスの反発力になります。
この選び方を間違えないようにしてくださいね!
体重が60kg未満→100~150N(ニュートン)の反発力
60~80kg→120~160N
80~100kg→140~180N
100kg以上→160~200N
上記が大体の目安になりますので、この数字の範囲内を目安にマットレスを選びましょう。
腰痛改善にはとても重要になります。
低反発マットレスの方が良い人もいる
腰痛の方は体重にあった高反発マットレスを選ぶべきですが、
低反発マットレスの方が良い方もいるので補足で説明します。
低反発マットレスの良い点は上記で説明した通り、
寝心地と体圧分散に優れているという点ですので、次の条件に当てはまる方は
低反発マットレスの方がいいかもしれません。
寝相が悪いとよくいわれる方
体重が軽い方
体重が軽いと身体が沈んだとしても、腰への負担はそこまで大きくありません。
また、寝相が悪い方は低反発に変えると少し寝返りの回数が減って落ち着くでしょう。(笑)
男性よりは女性向けであると言えます。
体重が40kg台の方は低反発でも良さそうですね。
まとめ
低反発と高反発についてお話してきました。
腰痛がある方は高反発マットレスで自分の体重にあった反発力のものを選びましょう。
程よく寝返りが打てて、程よく体圧分散されるからです。
これは選び方の目安ですが、実際に何日か寝てみないことには効果もわかりません。
物によっては、数日から数週間お試しができたり、返金に対応してくれる所もありますので
うまく活用しながら、ご自身にピッタリのマットレスを選んでみてくださいね。